オーストラリア市場レポート　2010年8月10日

Sydney, 2010年8月10日, AEST (ABN Newswire) - ウォール街における昨夜の上昇に関わらず、火曜日のオーストラリア株式市場は値を下げて取引を開始した。取引前半の S&P/ASX200 指数は0.17%下落し4,587.3ポイント、全株指数は0.14%下落し4,609.3ポイントとなった。原材料株は0.5%下落、工業株は0.1%下落、銀行株の大半も値を下げた。

今日の経済ニュースとしては、 Westpac と Melbourne Institute による消費者心理指数が発表される。

企業ニュース

Berkeley Resources Limited (ASX:BKY) は、同社の Salamanca ウランプロジェクト開発・出資に向け、 Korea Electric Power Corporation ('KEPCO') (SEO:015760)との間で非拘束の覚書 ('MOU') を締結した。この覚書の下、 KEPCO はプロジェクト権利35%に対し7,000万米ドルを投資、また同プロジェクトの開発と継続稼動に対する出資35%を受け持つこととなる。その代わりに、 KEPCO はスポット価格と期間価格の混合からなる業界基準条件で同プロジェクトの U308 生産35%を購入するという生産量合意案を実行する予定である。 Salamanca ウランプロジェクトは2012年末までに操業可能となるものと見込まれている。

Diatreme Resources Limited (ASX:DRX) は、同社の3億1,100万豪ドル Cyclone (高ジルコン) 重鉱物砂プロジェクトへの出資に向け、中国のジルコン・チタン大手企業 BaoTi Group Limited との間で覚書を締結した。今年前半に発表されたプロジェクト研究では、濃縮物28万トンを生産する年間900万トンへの前向きな結果が示された。この Cyclone プロジェクトは2014年までに収益性を実現することが見込まれ、10年間にわたり年平均5,000万豪ドルの利益を創出する可能性を持つ。

Hunnu Coal Limited (ASX:HUN) は Tsant Uul コークス用炭プロジェクトにおいて、探査目標5,000万トンから1億トンでの掘削を開始した。同社は、モンゴル南部にある世界クラスの南ゴビ石炭地区において69,000ヘクタールをカバーする同プロジェクトの90%権利を保有している。 Tsant Uul プロジェクトでの初回試験結果では、65億トンの石炭埋蔵量を持つ世界最大規模のコークス用炭未開発巨大鉱床 Tavan Tolgoi コークス用炭地との類似性が示された。現存のインフラは整っており、中国への更なる輸出に向けた鉄道路線の建設計画が進められる。

Ivanhoe Australia Limited (ASX:IVA) は、1対4の加速・放棄不可・比例権利オファーを通じ最高で約2億3,100万豪ドルを調達する予定である。この株式調達により同社の Osborne 買収がまかなわれ、継続中の探査と今後の開発が促進されることとなる。同社は2011年に Little Wizard プロジェクトからモリブデン鉱石・レニウム鉱石を生産、また2012年中に生産が予定され最上質のモリブデン・レニウムプロジェクトとして世界的に知られる Merlin プロジェクトへ約5,500万豪ドルを投資する計画を立てている。

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